【インド】火葬場
いよいよバラナシの母なる運河、ガンジス川に行ったおはなし。
ガンジス川は簡単に言うと、
すごい昔にヒンドゥー教の神さまのひとり、シヴァ神が創ってくれた聖なる河らしいです。
ヒンディーの人々は、ガンガーで沐浴すればすべての罪は清められると信じていて、
朝起きてそこで顔も洗うし、歯も磨くし、洗濯もするらしい。
排便もするっていう噂も聞いたけど、実際にトライした私の知り合いは隣にいたおじいさんにその場でブチギレされたそうなので
それはさすがにないみたいです。
(牛が確実にしてるだろうけど。)
まあ、いまもそれを続けているのは一部の人だけだそう。
なんたって大腸菌の量がインド政府が定める基準(たぶん水道水の基準)の100倍らしいからね。
世界最悪レベルでめっっっちゃ汚いです!
ずっとガンガーにお世話になってきた人しか抗体は持ってないらしい。
時々旅行者のなかにも沐浴してみる人いるけど、私は勇気でませんでした。
街にひしめくオレンジの集団が沐浴後でビッショビショの状態で歩いてて、ちょっと服に触れちゃっただけでもひいい!ってなってたくらい。
でもね、みにはいきました。しかも火葬場のガートを皮切りに。
バラナシにはガートと呼ばれる階段状の沐浴場が数十カ所あるんだけど、
そのうち2カ所に火葬場が併設されてます。
ガンガーはすべての生きとし生けるものの終着点。
死者をこの火葬場で燃やして、灰はガンガーに流すっていうのが死者に対する最高の敬意なんだとか。
うーん。なるほど、、、
今ウィキペディアでいろいろ確認しながら書いてるんですけど、おもしろいっす。
火葬場は特に閉鎖的な空間でもないので、無料で見に行くことができます。
その日は火葬場の近くのラッシー屋で先に一服してたんだけど、
店の前を5分おきぐらいにえっさほいさ死者をのせた担架を運ぶ集団が通り過ぎていきました。
ラッシー先に飲んだことを後悔しながらいよいよ火葬場へ。
自称ガイドのおじいさんを無視しながら火葬場を見渡せる塔に登りました。
ああーー、
燃えてる。。。
けっこう体のカタチがわかる感じで燃えてる。
だけど実際に行ってみて驚いたのはその周りの環境のギャップ。
親族は死体が燃え尽きるのを傍の建物で待ってるんですが、とくに神妙な雰囲気でもなく談笑。
まわりにはヤギがうろうろしてました。
灰を食べてるんだろうか。
そしてここで火の番をしてるのは、元々カーストの一番低い層にいる人々らしい。
彼らはTシャツ短パンに運動靴といういでたち。
神聖な場所というにはほど遠い格好。
また、なぜか太陽光パネルが設置されてましたり
灰がかぶさってておそらく機能してないだろう状態。
どうしてここに設置しようと思ったんだろうか。
なんていうんだろうな、葬式みたいなおごそかな空気は、そこにはまったくなかったなー。
そして燃えつきてでてきた骨は、火の番たちの手によってめっちゃ雑にガンガーに放り込まれてました。
ちりとりに集めて放り込むんで、いらないゴミを投げ捨ててる感じ。
いいんだ、それで。。。
そしてそのガンガーには、砂金を探している子どもと水浴び中の牛が!
なんか、いろんな、本当にいろんな生命力が共存してる場所だったなー。
一緒に行ったみんなでぼーっと眺めてたけど、
ガイドのおじいさんがペラペラ喋ってくるしちょっともういいかってなって20分ぐらいで去りました。
本当は死体がひとつ焼きあがるのを見守りたかったんだけど、それは3時間くらいかかるらしい。
でも、少しでもみれてよかったです。
こんな場所は他には絶対にないと思う。
そんな感じで初めて訪れたガンガーだけど、
俄然興味が湧いてきたので
翌朝はプジャというガンガーに捧げるお祈りの儀式をみにいきました。
次はそのはなしー。
火葬場の写真は撮れなかったので直前に食べたラッシーの写真を。
バラナシではラッシー巡りも楽しみましたー!
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